皆さんは「美味しんぼ」という漫画本をご存じでしょうか?主人公の新聞記者をしている山岡という一人の男が身近にあるごくありふれた食材にほんの少しだけ工夫を加えるだけで驚くような美味しい料理にしてしまったり、究極の食材を究極の調理法により誰も知らないすばらしい料理をふるまう。ある時はすばらしい料理を食べることによって、人と人とのいさかいさえも解決してしまうという物語です。

 

私がこの本と出会ったのは1992年のある日、新幹線で移動をしている途中で、駅のスタンドで見つけて買ったのがきっかけでした。1冊読んで「これは面白い!」と思い、書店で次々と買ってついには全巻そろえてしまいました。
自分自身もカーオーディオの世界で、トレードインスピーカー」で人が驚くような良い音が出ないものか!?ハイエンドシステムの音はもっと良くならないか?と悩んでいる時期だったので「美味しんぼ」の中の調理法のようなすばらしいセッティングはできないものだろうかと考えました。
他人が見落としている所を見落とさない、簡単な料理をバカにするような者は究極の食材を与えても良い味は出せない、という「美味しんぼ」の内容をカーオーディオに生かすために最初に取り組んだのがラインケーブルでした。
その当時は、ラインケーブルは半田付けしないでねじ込みするタイプの方が音質的には有効でしたが、長期間使用すると酸化し 材質が劣化してしまい音が悪くなるというデメリットもありました。そこで半田タイプとねじ込みタイプの両方の良い所を合わせ持った井川方式を考案しました。

 

2番目に組み込んだのはスピーカーのネットワークでした。ふつうのネットワークは色々な車種に取り付けても無難にマッチングがとれるようになっているのですが、一定以上のマッチングをとろうと思うと、どうしてもワンオフでネットワークを作らないとピンポイントで音質を合わせることができません。そこでネットワークをブロック化して短時間で組み合わせが変えることのできる「ピュアコン」という方法を考案しました。これでトレードインスピーカーでも考えられないような良い音が出るようになりました。
3番目に取り組んだのが、スピーカーケーブルでした。例えばスピーカーケーブルの音にキャラクターが付いていれば、後ろでどのような調整をしてもそのキャラクターが消えずにプロのスタジオの音に近づけようと思ってもうまくいきません。それならばとキャラクターの付いていないスピーカーケーブルを作りました。
他にもドア防振なども独自の方法を考えました。

 

こうやってノウハウを蓄積していくと、このノウハウを山口県の1店舗だけで使うのはもったいない、もっと全国の多くの人たちに聞いて欲しい、それといい音を出したいけれども壁にぶつかって思うような音を出せない、そんな若いインストーラーに夢を与えたい、そんな気持ちからグループを立ち上げました。